オビ コラム

inventor’s eye 山形発▶▶▶おとなの発明サークル No.011

多くの子どもたちに「作る楽しさ」を広めたい「夏休み出前工作教室」実践編

From :山形県発明考案振興会

 

 

中国人大学生も参加で大盛況!

otona_11_01記念撮影! 後列が中国人大学生。中央は富樫さん

 

山形県発明考案振興会会長の富樫芳男さんは、2010年4月より鶴岡少年少女発明クラブの指導員も兼務しており、振興会での各種発想法などを学び、クラブの教材の開発にも力を入れています。

夏休みの間は前号、前々号でも紹介したポンポンカーリングやホバークラフトなどの教材を使い、出前工作教室を行っていて大忙し。

8月2日(火)は、公益財団法人藤島文化スポーツ事業団東田川文化記念館主催、藤島地区地域活動センター大ホールで開催された「夏休み子どもおもしろ講座-作ってみよう!ポンポンカーリング」に講師として登場しました。

当日は、日常生活の中であれ?なぜ?ふしぎ?と心を動かすことができて、工作と遊びを通してその原理に気づくことにより科学の目(芽)を育てていきたいという主旨に呼応して、地域の小学生14名、そして日本語を勉強している中国人大学生11名が参加。

彼らは日本語が理解できるため、子どもたちと一緒に工作に熱中し、完成後は5人1チームで行ったカーリングゲームでさらにヒートアップ。国際交流の場としても有意義なひとときになりました。

 

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親子一緒に、夏の思い出作り

otona_11_03富樫さんが出前工作教室を開催しているその根底には、学校と学習塾での勉強だけではなく、「子どもは子どもの時代でしか体験できない楽しい時間をいっぱい持って育ってほしい」との強い思いがあります。

また夏休みは親と子が一緒になって思い出を作る絶好の機会とも考えていて、 8月6日(土)にはNHK文化センター庄内教室の主催の「夏休み親子工作教室 ホバークラフトを作ろう」を実施しました。

この日は市内の親子10組が参加、中にはお子さん2人を連れて参加したお母さんもいました。

約2時間の間にホバークラフトを完成させて、広い場所で走行テストを行うというスケジュールでしたが、忙しい中でも和気あいあいに、全員が楽しい時間を過ごすことができました。

「参加してとても良かった」などのコメントが寄せられ、富樫さんは嬉しさでいっぱいになったとか。

 

 

最近の小中学生の間では、自然科学に興味を持たせようとする親心を反映してか、受験とは関係ない理科や科学の教室に通う子どもが増える傾向にあるともいいます。

こうした出前工作教室を足がかりに、1人でも多くの子どもたちの科学の目(芽)を育んでいけたらと思う富樫さんです。

 

 

【鶴岡少年少女発明クラブNEWS】

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7月30日(土)、山形県内クラブ対抗のスチロールグライダー大会が行われました。

13回目となる今年は、7つのクラブ、約100名が参加。鶴岡少年少女発明クラブでは15名がチャレンジしました。ルールは3回の試技で最も良い飛距離が記録となります。

発泡スチロールグライダーはとても軽いため、飛ばす角度、力加減が重要ですが、スポンサーの会社様の協力で広い組み立て棟をお借りでき、練習も出来ました。

おかげで鶴岡少年少女発明クラブは飛距離部門4位、5位。デザイン部門でも2位、3位、団体で2位という輝かしい成績を残すことができました。

 

 

◎今月の発明家の言葉 〜Inventor’s Voice〜

「1000個のアイデアがあったとしても1個実現したら良い方だ。」

アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel)…スウェーデンの化学者、発明家、実業家。350もの特許を取得し、中でもダイナマイトが最も有名で、巨万の富を築いた。遺産をノーベル賞創設に使った。

 

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【秋山鉄工株式会社】

本社工場

〒997-0011山形県鶴岡市宝田1丁目10-1

TEL 0235-22-1850

http://akiyamatekkou.tumblr.com

日本国工場

〒997-0017山形県鶴岡市日本国254-6

 

 

◆2016年9月号の記事より◆

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