社員教育研修を専門に行う株式会社ディプレが行っている「リーダーシップlab.」。

 

過去に合宿研修に参加した者たちのフォローアップ研修としてスタートしたこの研修は、より実践的に「リーダー」として活躍できる人材教育を行っている。今回はその第2回の内容を報告する。

リーダーシップlab.で講師を務める中西氏

 

 

株式会社ディプレは2006年に中西誠代表取締役が創業した教育研修を主に行う会社だ。

特に合宿型の研修を中心に行っており、富士吉田市の合宿所で行われるチームビルディング合宿研修などが有名で、現在までのべ7000人以上が受講し好評を博している。

 

 

今回のレポートは、株式会社ディプレが新しくスタートさせた「リーダーシップlab.」の第2回。

今回も参加者たちと活発なディスカッションが行われた。

 

今回、主なテーマになったのは「そもそもリーダーシップとはどういうものか」というものだ。

 

 

リーダーが持つべき行動理念とは

「前回、一人一人がリーダーとしての自覚を持つべきだというお話をしました。

ではより実践的に日常の仕事でリーダーシップを発揮していくには、一人一人がどのような行動理念を確立すべきなのでしょうか」

 

中西代表の言葉に、参加者たちが頷く。

「例えばスポーツの監督や、会社社長だったらイメージはしやすいと思います。しかしそれだけではなく、各ポジションにいる人間たちが各々にリーダーシップを発揮しなければならない時がある」

 

 

例えば、と中西代表は続ける。

「オーケストラの指揮者は楽器を演奏しませんが、その存在は演奏に必要不可欠です。では何のために?テンポを安定させるため? 失敗をつくろうため? 演奏に個性を生み出すため?

様々な要素はあると思いますが、注目すべきは、指揮者は演奏者たちが各々でやることを判断している時にはあえて口出しはしない、ということです。

その口出ししない姿が、何より雄弁に全体を指揮していることになっている」

 

それは演奏者たちも各々がリーダーシップを持って自らの仕事にあたっているもので、それを指揮者も信頼しているからできることなのだ、と。

 

 

〝指揮〟の比喩が参加者の心に響く

今回の参加者たちも今回の比喩からリーダーシップのイメージを改めた者が多かった。

 

「指揮者の動き一つで周囲が変わる。しかしコントロールばかりすると動きが無くなることも自覚していかなければならない」(株式会社ハッチ・ワーク課長、奥村隆氏)

「指揮者が指揮をするのは人ではなく楽器。『敢えて指揮をしないことが指揮になる』ということは新鮮な発見だった」(グローバルライフ株式会社リーダー、椎橋彩子氏)

 

また、この今回の研修に初めて参加した方の中からはこんな声も聞こえた。

 

「自らの伸ばす部分、足らない部分を再認識すると共に、新たな気づきも多い。今後も継続的に参加していきたい」(株式会社ハッチ・ワークマネージャー、山形裕紀氏)

「自分が今まで、いかに部下に対して指示だけ与えて、他力本願にことに当たってきたか分かった」(株式会社ウィルレイズ課長、柴田宗彦氏)

 

その指揮の正確さと重厚さで知られたカラヤンのような指揮者もいれば、ダイナミックさで知られるショルティのような指揮者もいる。

リーダーによってチームの個性すら変わる。

 

リーダーシップの重要性を再確認した今回の研修。

次回はどんな発見が待っているのだろうか。

 

 

中西誠

1976年、大阪府生まれ。

19歳の時に大阪でクラブ・ディスコを起業。

その後20歳の時に創業期の株式会社セントメディア(現株式会社ウィルグループ)に入社、営業として社内の初代MVPを獲得。

社内の採用・教育担当として年間500人以上の研修に携わる。2006年に退社、株式会社ディプレを創業。以後現職。

 

 

株式会社ディプレ

東京都新宿区新宿1-9-4 中公ビル3F

URL:http://www.deple.jp/