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株式会社陽幸社 ‐ 印刷製版会社の紙に留まらない総合的なソリューション展開事例

◆取材:加藤俊 /文:小川心一

オビ ヒューマンドキュメント

株式会社陽幸社 大西英資株式会社陽幸社/代表 大西英資氏

東京都千代田区九段北。本の街、神保町にほど近い都心の一等地ともいうべき場所に本社と工場を構える株式会社陽幸社。写真製版の会社として、およそ40年の歴史をもっている会社だ。

その二代目社長である大西英資氏は〝創業守成〟──創業は易く守成は難し──という言葉を大切にしている。これは、文字通り新しく事業を興すことよりも、その事業を受け継いで守り続けていくことのほうが難しいという意味である。

しかし、印刷業界を取り巻く現状は非常に厳しく、この言葉を守っていくことの難しさに直面していると大西氏は言う。

 

「昔の技術が、今、活かせるかというと、1割か2割くらいじゃないですかね。今までは、紙をメインにした提案を一生懸命していました。でも、もう紙じゃインパクトがない、フックが弱いんです。そこでネット、Webサイトというのはメディア選びとしてはごく自然な流れになりますが、弊社もその流れに舵をきりながら、更にもうひとつ深く潜って、コンテンツの重要性を意識したサービスを展開しています。

というのも、お客様の6〜7割がWebサイトを開設されていますが、ターゲットを絞ったサイト作りができているところというのはあまりないのが現状なんです。お客様にお話を伺うと、ストーリーもあるしターゲットもある。ところが、Webサイトにはそれが明確には反映されていない。もしかしたら本人達も気付いていないそういったところにスポットを当てて、紙でもネットでも、メディアに落とし込んでいければ、総合的なソリューションを手掛ける糸口になるのでは、そんな期待をもってサービスを展開し始めました。例えば、旧い商品のカタログなども見に来る人によっては立派なコンテンツに成り得るんですよ。

マルチメディアと言えばカッコいいかもしれないですけど、そうした最先端からアナログまでラインナップがあるというウチならではの強みが、ここにきてやっと活きてくるようになりました」

 

〝サービス業として期待に応える〟。オンデマンド、小ロットはもちろん、柔軟にメディアを使い分けること。顧客ニーズへのフレキシブルさ、クリエイティビティを発揮出るのは陽幸社の大きな武器だろう。会社を次代へ繋げるために、〝創業守成〟を意識しながら大西氏は今日も戦っている。

 

オビ ヒューマンドキュメント
大西英資(おおにし・ひでし)氏…昭和40年東京都千代田区生まれ。大学卒業後、昭和62年に陽幸社入社。平成10年、社長に就任。平成20年には「創造組」を起ち上げ、千代田区近隣のクリエイターとの繋がりを強化。写真製版会社からソリューション型提案企業への転換を進めている。

株式会社陽幸社/〒102-0073 東京都千代田区九段北1-6-4日新ビル2F

TEL 03-3264-1228

http://www.yokosya.co.jp/

◆2013年10月号の記事を再構成したものです◆
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