February 03, 2017オビ ニュース

〝東京から、未来を創る〟 若手実業家たちを発掘!

~TOKYOアクセラレーター最終選考会レポート~

 

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資金も、ノウハウも、人脈もない。だが誰にも負けないアイディアはある。こうした若手実業家を支援するべく、第一勧業信用組合が打って出た。

日本国内の地域系金融機関初となるコーポレート・アクセラレータープログラム『TOKYOアクセラレーター』、その参加チーム選抜に向けた最終審査が9月21日に開催され、110社以上の応募があった中から選ばれた14のベンチャー企業が登壇。

〝東京から未来をつくる〟をテーマに、自社のビジネスプランを競い合った。

 

 

アクセラレーターとは?

若手企業の革新的な事業に対し、各種専門家がサポートを行い、企業価値の飛躍的な向上を目指す欧米生まれのプログラム。

アクセラレーターの語源はアクセル(加速させるもの)から。専門企業がプログラムを提供するパターンのほか、近年では教育機関や地方自治体、大手企業と共同で行う『コーポレート・アクセラレーター』も増加。

欧米ではウォルト・ディズニーなど著名企業が多数運用しているほか、日本でも森永製菓やキリンビールなどが実施し注目を集めている。

 

似たような用語として『インキュベーター』があるが、これは『若手事業家や企業の育成』を主眼としたプログラムを指し、『すでにある事業の成長を加速させる』ことを目的としたアクセラレーターと分けて用いられる。

 

TOKYO_ac02第一勧業信用組合 理事長 新田信行氏

弊誌8月号内の第一勧業信用組合理事長・新田信行氏インタビューでも取り上げた、『TOKYOアクセラレーター』。

第一勧業信用組合(以下、第一勧信)と、日本におけるアクセラレーターの先駆けである株式会社ゼロワンブースターがタッグを組み、創業したてのベンチャー・中小企業を対象とした支援プログラムを提供する今までにない企画だ。

 

プログラム参加企業はビジネスコンテストで選抜することとなったのだが、その応募条件は『東京から未来を創る革新的なビジネスであること』。

事業内容だけでなく、応募段階では法人か個人かも問わない。まさにビジネスの内容の良し悪しだけで選考するという意志を強く感じる内容である。

 

最終選考にエントリーした14社もまた、創業して5年未満の若手企業のみ。学生や女性企業家の姿も見られる。このうち「成長性」「魅力度」「新規性」にすぐれた9社が、アクセラレータープログラムへ参加することが確定。

プログラム参加企業の事業提携や出資・融資も前向きに検討するほか、今後5カ月間にわたり、第一勧信やゼロワンブースターがもつノウハウを活用することで、更なる経営拡大を目指す。

 

地域系金融機関初・まさに規格外と感じるほどの間口の広さをもって開催された本企画だが、その背景にあるのは、新田理事長の若い事業家の育成にかける強い想いだ。

 

「創業時の一番のハードルは、資金面であると答える企業家の方は極めて多い。事実として、事業経験ゼロの方への融資を行う金融機関は少数派といわざるをえないでしょう。

だからこそ私たち地域密着型の金融機関が、若手企業への融資や支援をしなくてはいけないという想いがずっとあった」と、その動機を話す。

 

「企業創生には若い企業家の存在なしにはありえない」とも口にしていた新田理事長。

2017年2月には事業開発結果の発表も予定しているほか、東京だけでなく広く全国で開催したいとも考えているという。今後の展開が楽しみだ。

 

TOKYOアクセラレーター表out

新聞やWEBニュースにも取り上げられるなど話題になった本企画。応募内容のクオリティも極めて高く、審査は随分難航したそうだ。

最終選考では当初予定していた優秀賞・アライアンス賞のほか、急遽新たな賞として「DKC賞」が用意され、プログラム参加先と同様、第一勧信が事業提携、出資、融資等の支援を検討する。

 

 

【審査委員】

・新田信行(審査委員長):第一勧業信用組合 理事長

・赤平真樹雄:第一勧業信用組合 副理事長

・加藤信一:第一勧業信用組合 専務理事

・西島聡:株式会社AGSコンサルティング 取締役

・古賀義人:東京理科大学研究戦略産学連携センター地域連携事業化推進部門長

・森安康雄:ベネッセホールディングス EdTech事業部アドバイザー

・新井普之:株式会社みんなのウェディング コーポレート本部長

・鈴木規文:株式会社01Booster 代表取締役

 

 

オビ ニュース

 

◆2016年11-12月合併号の記事より◆

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