西武信用金庫落合寛司理事長 ‐ 世界にむけて「中小企業力」 発信!第15回ビジネスフェアfromTAMA

開催日時:2014年11月6日(木)10:00〜17:00/主催:西武信用金庫 /撮影:寺尾公郊

西武信用金庫 落合寛司理事長

落合寛司理事長:おかげさまで第15回を迎える「ビジネスフェア from TAMA」ですが、今回はテーマを「世界に向けて『中小企業力』発信!」といたしました。

忍び寄る少子高齢化社会は、目に見える現象としてその影響が表れ始めています。2030年には日本の建物の30%が空いてしまうとか、そのときには約200の町に誰も住んでおらず、また8─900の町は人口が現在の半数に減り、しかもその殆どが高齢者となっているという予測もされています。

こうした状況のなかで、多くの中小企業がいま、世界に向けて羽ばたいて行っています。日本企業が世界に出て行く目的としては、数年前まではコスト削減が主でしたが、現在の統計ではコスト削減は2割、5割近くは新たな販路の開拓を目的としています。しかし、日本でうまくいかないから海外に出ようという動機ではうまくいきません。そうではなくて、日本だけではマーケットが小さい、日本ではそれなりに勝てる自信がついた、この自信を持って海外に出ていこうという企業が勝ち組になれるわけです。

 

さて、世界に出て行って成功するには、自分たちの力と外部の力をうまく連携し、総合力でぶつかっていくことが重要です。企業間の連携が非常に重要というわけですが、今回当フェアには、大手企業も含めて240社に出展していただいております。こうした規模のなかで、昨年は1777のマッチングが生まれました。されど、今年は少し趣旨を変えて、数にこだわらずじっくりと、自分たちのパートナーとなる企業を探すという視点も取り入れていただければと思います。

たとえば、東京都千代田区のユニカ・ホールディングス株式会社は、ベトナムのホーチミン市に建設され、2014年10月に入居が開始された日系中小企業専用工業団地・マネジメント機能付きレンタル工場である「ビーパン・テクノパーク」の開発プロジェクトにおいて、ホーチミン市から指名されて日本側のパートナーを務めておられました。同社は長きに渡って日本企業のベトナム進出支援を積極的に行っており、「ビーパン・テクノパーク」の活用も含めて、大いに連携していただければと思います。

最後になりますが、当金庫は今年の仮決算も昨年同様、大変素晴らしい成績を残すことができました。いつも申し上げておりますが、この成績は私どもが残したものではなくて、私どものお客さまが残した実績ですから、お客さま方は心からこの実績を誇って良いのではないかと考えております。

※この記事は、11月6日に開催された第15回ビジネスフェア from TAMAにて、西武信用金庫落合寛司理事長がされたお話を再構成したものです。

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