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株式会社アルバ × BigLife21

◆インタビュアー・文:加藤俊
株式会社アルバ BigLife21 (2)

今回のゲストは本誌2014年8月号に「義理と人情の不動産屋」という記事で登場頂いた、東京都中央区京橋で不動産仲介業を営む株式会社アルバ。スタジオに登壇頂くのは、上内氏(代表取締役・写真左から二人目)、寺本氏(経理総務担当・写真右から二人目)安瀬氏(取締役・写真右)の3人。
(本校は動画を再編集し、一部を紹介するものです)
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アルバとは?

加藤:会社の紹介をお願いします。

 

上内:一言で言うと、不動産賃貸の仲介業務がメインになります。ただ一口に仲介業務といっても、そこに携わる周辺作業があり、そうした業務もサービスの一環としているのが特徴です。

 

加藤:クライアントはどういった方が多いのでしょうか。

 

上内:9割は法人のお客様です。今年起業して11年目になるのですが、クライアント様の業種業態では、外資系や IT 企業が多いです。

 

加藤:11年というのは凄いですね。アルバを立ち上げる迄の経緯を教えて下さい。

 

上内:社会人になって外食産業に3年、その後5年測量関係の仕事をやり、不動産業界に入ったのが29歳のとき。業界特有のグレーなところの多さに驚きました。初めて会った人から呼び捨てはあたり前。上から目線で蔑まれるなど、当時は色々と理不尽なことが多い業界でした。

そこから独立したのですが、というのも、そうした業界特有の慣習を打破したい思いがありました。「お客様の為にと口では言いながらも結局は自分の売り上げを追っているだけ」という嫌らしさが目立ち、それが嫌だったのです。それでいろいろ考えたあげく、自分で企業するのが一番良いだろうと、それでアルバを設立しました。

 

加藤:安瀬さんや寺本さんはどういう経緯でアルバに合流されたのですか?

 

安瀬:元々前職で上内と一緒でした。不動産仲介業だったのですが、そこから上内の立ち上げた会社の理念と言うか、こういう会社を立ち上げたいという思いに共感し、参加致しました。

 

加藤:理念のどの部分に共感したのですか。

 

安瀬:上内の話にもありましたが本当の意味でお客様のことを考え、お客様第一にやっていける会社を作りたいというのを上内から聞きましたので、そこの部分に、です。

 

加藤:一般的に「顧客の為」という言葉はどんな企業でも使いますよね。不動産業界の中で、口では言いながらも、実際きちんとお客様のためを思ってサービスを展開している企業というのはそれほど多くないのでしょうか。

 

上内:そうですね。お客様には一応そういう言い方をするものの、結局は月末の締めがありますので、そのためにどうお客様を動かすかに腐心する。どんな企業でもある程度は乖離しているのでしょうが、公言していることと実際の行いとのギャップがあまりにも違った。それがストレスでした。

 

加藤:寺本さんはどういう流れでアルバに就職したのでしょうか。

 

寺本:私は前職がIT企業にいたんですが、転職を考えるタイミングで、知人の紹介で上内を紹介されました。

 

上内:その知人は前の会社で私の部下だったのです。彼はその後違う会社に転職したのですが、私がアルバを立ち上げて、「営業事務が欲しいから誰かいない?」と話をしたら、良い女性がいると連れてきたのが寺本さんでした。まぁ彼の嫁だったんですけど(笑)

 

 

業務の流れ

株式会社アルバ BigLife21 (1)

加藤:アルバの業務の流れを説明頂きたいのですが。

 

上内:業務の流れは、基本的には仲介なので、移転したいお客様に対して物件を紹介すること。さらんは、移転だけでなくオフィスに関わることでお悩みがあれば、どんなことでもお聞かせください、というスタンスです。

事務所移転のお話は、良い話でいけば、人が増えてくるので、物件を探してほしい。悪い話でいけば、売り上げが良くないので経費削減をしたいから、物件を探してほしい。というお話です。ただアルバが他社と違う点として、この移転前提という考え方に固執していません。お客様は本当に移転が必要なのか、実は家賃見直しなどで対応できる問題ではないのか。お客様目線に立って一緒に考えることから始めます。

 

加藤:そうした家賃見直しなどの削減サービスは、御社の売上にはそれほど寄与しないですよね。不動産であれば、どうしたって移転前提でないと。この点が理念の「お客様のために」を体現されている部分なのですね。

 

上内:おっしゃるとおり、基本的に他の業者さんですと移転してもらった方が良い筈です。弊社も同じです。ただ、それはこちら側の都合であって、お客様が求めている目的は違います。お客様がコスト削減を求めているのであれば、そこに応えるのが我々の仕事だと考えています。

 

加藤:新規を獲得する営業はどうしているのでしょうか。

 

上内:基本的には営業はしていません。紹介とリピートだけです。

 

加藤:それで11年続いているのですか。凄い。不動産業というと、ポストにチラシを入れたり……

 

上内:そういう営業もしていません。あまり営業が好きでないのです。私の中の営業のイメージは売り込むとか移転させるとか、そういうイメージが強くて、だから弊社のスタンスはコンサルティングとしての在り方を追求したい。

 

 

オフィス移転をワンストップで

加藤:そのコンサルの一環としてなのでしょうか、「オフィス移転をワンストップで」と御社のホームページに記載されていますが。

 

上内:移転作業って、お客様から見れば、非日常に属する業務です。自分たちの業務とは全く関係ない雑務なので、本来は誰かがやってくれるのであればやってほしい筈なのです。ですが、本当にきちんとやってくれるのかわからない不安がある。そこを、信頼頂けた先に私達がやりますと。さながら「お客様の不動産部として」動こうというのが、弊社のワンストップサービスです。

 

加藤:他社にはそういったことは出来ないのでしょうか。

 

上内:いや出来ると思います。ただどこも面倒臭がってやらない。利益に直結しない部分が多すぎるので。自社の売上を考えるのであれば、仲介で物件の紹介をして契約完了すれば、後は知らないが良いワケですから。

ただ、弊社は、その他社が面倒臭がってやらない領域をきちんと関わることで評価頂いているのです。確かに利益自体は減るかも知れないですが、お客様目線と謳う以上、ここは譲れません。

 

加藤:起業した段階からワンストップサービスを構築していたのでしょうか。

 

上内:いいえ、していませんでした。当初は、ただの紹介だけに終始していたのですが、多くのお客様から「君は最初から最後まで関われないのか」と言う話を多く頂き、その方が安心できると、知らないところだと金額が適正かどうかも分からないし、と言う話をお聞きして開始しました。

 

読者へのメッセージ

加藤:読者に対してのメッセージをお願いします。

 

上内:不動産業者に言われたことをそのまま鵜呑みにしないで欲しい。少なくとも2~3社にお声掛けしてもらった中で良い業者さんを見極めて欲しいと思います。対応のスピード感や金額的な部分、お金ではない部分で動いてくれるかどうかというのが、きちんとした不動産屋かを見極める指標になるかと思います。

 

加藤:どうもありがとうございました。

 

ビッグライフチャンネルとは?

誌面では伝えきれない企業の魅力をお届けする動画番組です。月刊誌ビックライフ21に過去掲載した記事の中から反響のあった記事ないしは、より深くお話をお聞きしたい企業の方に押上のスタジオに登壇頂き30分に渡り企業の魅力を語って頂きます。

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℡ 03-3563-0137

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