使命は人と社会と地球を豊かにすること

「活業」で世界ナンバーワン企業を目指す

〈リユース・リサイクル業界のリーディングカンパニー〉

株式会社ブロードリンク/代表取締役社長 榊 彰一氏

中古パソコンの買取・販売事業から始まった株式会社ブロードリンクは、今や世界市場を目指すリユース業界のリーディングカンパニーだ。代表取締役社長・榊彰一氏は、大手生命保険会社での営業経験を経て同社を起業。時代の変革に合わせてやってくる大きな危機をチャンスに変え、事業をグローバルに広げている。リユース・リサイクルを「活業」とする榊氏の、業界に変革を轟かせてきた軌跡と将来像を伺った。

 

株式会社ブロードリンク/代表取締役社長 榊 彰一氏

人と地球を豊かにする〝活業〟で業界革新

ブロードリンクは2000年に中古パソコン販売事業として創業した。社員256名で70億を売り上げる、リユース・リサイクル業界のリーディングカンパニーだ。

取引先は官公庁から大手企業まで9000社がずらりと名を連ねている。情報機器やパソコン、オフィスのデスク等の什器を回収し、リユース・リサイクルする。パソコンは自社の工場でデータの消去・リユースを行い、什器等の廃棄物のリサイクル処理場も自前のものだ。さらに、オフィスの移転や工事、静脈運送、中古品卸業まで一気通貫。〝活業ワンストップソリューション〟として事業を展開し、事業は海外まで広げている。

この活業という聞きなれない言葉だが、同社の事業ドメインを一言で言い表すものであり、リユース・リサイクル=活業と捉えられる。「今ある人・モノの力を活かし、つなげることにより、人・社会・地球をより豊かにする活動」の意味で、これは同社の理念でもある。「不用品を活かすという意味で付けた言葉が〝活業〟でした」(榊氏、以下同)。

 

実は、自分たちの事業が「活業」という言葉で表される前は、我々の事業活動はお客様のニーズに応えてはいるが、事業自体が人と社会に本当に貢献しているのか?という意識が少なからずあったという。「でも、事業が大きくなっていくと同時に、周りからとても良い活動だと言われるようになったんです。環境保全に貢献すればするほど、お客様が喜んでくれていると気づきました」。

 

トップを狙え! 業界No.1の小売店に飛び込み営業

そんな榊氏だが、もともとは朝日生命のトップ営業マン。大手企業でのキャリアの道を捨て、保険営業で培った営業力を武器に自信満々で独立したものの、当初は苦労の連続だったという。現在の規模へと拡大させることとなった転機は、大きな波を伴って3回訪れた。

最初の転機は、中古パソコンの小売業の時だ。関西のローカルスーパーの一角で中古パソコンを売り始めたところ、飛ぶように売れた。それで販売店を増やそうとした同氏は、当時小売店トップの大手スーパーに飛び込んだ。「どうせやるなら業界トップでないと。そんな思いで訪問したんです。さんざんプレゼンしましたね。難波の駅前でこれだけ売れたので、業界トップさんと一緒にやれるならもっと売れるはずで、お店の集客にもなります!と、契約いただけるまで3カ月、10回通いました」。日参の甲斐あって契約できた後は、全国のスーパー・百貨店とも契約。「業界トップの小売店との実積を見ていただくと大抵の場合比較的スムーズにご契約いただけました」。その急成長は同業他者を大いに驚かせたのだった。

 

増収・増益で全国に拠点を設置

起業当初は現副社長の村上氏と大阪のワンルームで二人きりで始めたのが、関東地方の大手スーパーとの取引をきっかけに遂に東京に進出。スーパーや百貨店の催事場でパソコン販売を41箇所同時開催したこともあった。その後は全国対応するために名古屋、福岡、仙台、広島、沖縄と進出して各地で拠点を設けている。

ただ、催事販売するとスーパーや百貨店からの入金は2、3カ月後なので、売れれば売れるほどパソコンの仕入と催事準備でキャッシュが先に大量に出ていってしまうため、「ああ、これが世間でいうところの黒字倒産なのか」と、同氏の頭によぎったほどだった。そこを日々調整しながら乗り切り、全国規模で催事販売を行える体制を整えて増収・増益を重ねていった結果、2007年には当時の日経ベンチャー誌で日本の急成長ランキング15位にもなった。

 

法人市場に進出! 法人向けデータ消去業務も開始

しかし、時代は容赦なく変化する。リーマンショックがあり、さらに新品パソコンの価格が下がり、中古パソコンの販売価格は5分の1となってしまった。中古のパソコンを大量に安定して安く仕入れられるところはどこかと考えた榊氏は、リース会社をリストアップした。「パソコンを企業にリースしているのであれば、リユースできる商品パソコンはたくさんあるはず」と、ただそれだけの目論見で大手リース会社へ直談判しに行った。すると対応した社員は「リースから戻ってきたパソコンのデータを消去しなくてはならない。おたくのセキュリティが万全じゃなければ渡せないよ。大丈夫なの?」と聞いてきた。

「でもね、これも今となっては笑い話なんですが、私はセキュリティのことは何もわかっていなかったんですよ。それで『大丈夫です。データを画面にある〝ゴミ箱〟に入れて削除すればよいんでしょう?』なんて答えてしまったものだから大変で」

普通ならどうぞお引き取りくださいと怒られそうなものだが、そこは同氏の親しみやすいキャラクターで逆に相手先から教えを乞い、必要な知識と設備を全て整えていったという。それで、「全部できましたって言いに行くと、教えてくれた人が、本当に作ったのかと驚いて、回収の契約を取り付けることができました」。大手リース会社との取引が始まった途端、他の企業や業者からもどんどん回収できるようになった。

当初はリース会社と契約するために用意したデータ消去サービスであったが、これが結果的に他者との差別化となった。同社はさらに大波に乗り、業務拡大へと舵を切ったのだった。

 

Amazonが目標  地球規模の活業へ

中古パソコン販売から70億円企業への躍進について、「ニーズに合わせて業務を見直したことが勝算となりましたね。ビジネスは、時代にカメレオンにならないと、生き残れません」と振り返る。

そんな榊氏が今目指しているのは、「世界No.1の活業企業」だ。現在、同社は日本のみならず、アメリカ、フィリピン、タンザニア、香港、ドバイに拠点を構え海外の営業体制を整えていった。

「ブロードリンクを未来永続企業にして、静脈産業のAmazonを目指します。数字目標は、せめて1000億。そのくらいの規模じゃないと、地球環境を変えるなんてできませんからね」と、榊氏は笑った。

 

 

─ブロードリンクが持つ強みは何か

当社では、情報機器とオフィス不用品の回収、買取、運送、リユース・リサイクル・廃棄の流れがワンストップです。情報機器のデータ消去工場とオフィス什器の処理場まで持っている業者は他にはありません。一気通貫なので依頼する側もコストが安くできます。中間業者を介さないので、情報漏洩のリスクがありません。取引先に大手企業や官公庁が多いことも信頼性と安全性を図る上では強みです。

 

─なぜ中古パソコン以外のものも回収するようになったのか

パソコン以外を回収するようになったのは、今から3年ほど前です。パソコンを回収するときに「これも買い取って」「これも廃棄して」というニーズがあったので、処分場は不用品を回収したあとどうやってビジネスをしているのか勉強しました。すると、処分場でもリユースや資源素材の分解をしていることがわかりました。処分場があればパソコン以外の不用品も活業でき、循環型社会に貢献できます。ニーズに応えて社会貢献を考えた結果ですね。

 

─ブロードリンク入社で、できることは何か

当社は活動指針を10項目設けています。その中でも大切なのが「挑戦」「勇気」「行動」です。

多くの大企業は、失敗しない人が出世します。でも、失敗しないということは挑戦もしていないということです。失敗してもいいから勇気をもって挑戦して欲しいと思っています。やりたいことに挑戦できる環境がある会社です。

 

─どんな人材を望んでいるか

挑戦する人が集まらなければ、世界のAmazonやGoogleと肩を並べる企業を目指すことなんてできません。世界を相手に活躍したいという希望は、当社で実現できます。失敗を恐れないで行動できる人、挑戦できる人に会いたいと思っています。

 

●プロフィール

榊 彰一(さかき・しょういち)氏

1971年生まれ 大阪府出身 神戸大学卒

朝日生命保険相互会社法人営業担当部門を経て現在、

株式会社ブロードリンク代表取締役社長

一般社団法人 日本取締役協会 エマージングカンパニー委員会 研究会員

一般社団法人 日本青少年育成協会 理事

一般社団法人 関西経済同友会 会員

朝日生命保険相互会社 総代

大阪ロータリークラブ 会員

全国デジタル・オープン・ネットワーク事業協同組合 監事

関東ITソフトウェア健康保険組合 互選議員

経営者クラブ ラトゥール東京 副会長

 

●株式会社ブロードリンク

〈東京本社〉

〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-18 東京建物室町ビル8F

TEL 03-3516-8777(代表)  FAX 03-3516-8778

URL:http://www.broadlink.co.jp

年商:70億(2016年)

社員数:256名

使命は人と社会と地球を豊かにすること

「活業」で世界ナンバーワン企業を目指す

〈リユース・リサイクル業界のリーディングカンパニー〉

株式会社ブロードリンク/代表取締役社長 榊 彰一氏

中古パソコンの買取・販売事業から始まった株式会社ブロードリンクは、今や世界市場を目指すリユース業界のリーディングカンパニーだ。代表取締役社長・榊彰一氏は、大手生命保険会社での営業経験を経て同社を起業。時代の変革に合わせてやってくる大きな危機をチャンスに変え、事業をグローバルに広げている。リユース・リサイクルを「活業」とする榊氏の、業界に変革を轟かせてきた軌跡と将来像を伺った。

 

株式会社ブロードリンク/代表取締役社長 榊 彰一氏

人と地球を豊かにする〝活業〟で業界革新

ブロードリンクは2000年に中古パソコン販売事業として創業した。社員256名で70億を売り上げる、リユース・リサイクル業界のリーディングカンパニーだ。

取引先は官公庁から大手企業まで9000社がずらりと名を連ねている。情報機器やパソコン、オフィスのデスク等の什器を回収し、リユース・リサイクルする。パソコンは自社の工場でデータの消去・リユースを行い、什器等の廃棄物のリサイクル処理場も自前のものだ。さらに、オフィスの移転や工事、静脈運送、中古品卸業まで一気通貫。〝活業ワンストップソリューション〟として事業を展開し、事業は海外まで広げている。

この活業という聞きなれない言葉だが、同社の事業ドメインを一言で言い表すものであり、リユース・リサイクル=活業と捉えられる。「今ある人・モノの力を活かし、つなげることにより、人・社会・地球をより豊かにする活動」の意味で、これは同社の理念でもある。「不用品を活かすという意味で付けた言葉が〝活業〟でした」(榊氏、以下同)。

 

実は、自分たちの事業が「活業」という言葉で表される前は、我々の事業活動はお客様のニーズに応えてはいるが、事業自体が人と社会に本当に貢献しているのか?という意識が少なからずあったという。「でも、事業が大きくなっていくと同時に、周りからとても良い活動だと言われるようになったんです。環境保全に貢献すればするほど、お客様が喜んでくれていると気づきました」。

 

トップを狙え! 業界No.1の小売店に飛び込み営業

そんな榊氏だが、もともとは朝日生命のトップ営業マン。大手企業でのキャリアの道を捨て、保険営業で培った営業力を武器に自信満々で独立したものの、当初は苦労の連続だったという。現在の規模へと拡大させることとなった転機は、大きな波を伴って3回訪れた。

最初の転機は、中古パソコンの小売業の時だ。関西のローカルスーパーの一角で中古パソコンを売り始めたところ、飛ぶように売れた。それで販売店を増やそうとした同氏は、当時小売店トップの大手スーパーに飛び込んだ。「どうせやるなら業界トップでないと。そんな思いで訪問したんです。さんざんプレゼンしましたね。難波の駅前でこれだけ売れます。業界トップさんならもっと売れるでしょうって、契約になるまで3カ月、10回通いました」。日参の甲斐あって契約できた後は、全国のスーパー・百貨店を網羅。「業界トップの小売店との実積を見ていただくと大抵の場合一発で契約でした」。その急成長は同業他者を大いに驚かせたのだった。

 

増収・増益で全国に拠点を設置

起業当初は現副社長の村上氏と大阪のワンルームで二人きりで始めたのが、関東地方の大手スーパーとの取引をきっかけに遂に東京に進出。スーパーや百貨店の催事場でパソコン販売を41箇所同時開催したこともあった。その後は全国対応するために名古屋、福岡、仙台、広島、沖縄と進出して各地で拠点を設けている。

ただ、催事販売するとスーパーや百貨店からの入金は2、3カ月後なので、売れれば売れるほどパソコンの仕入と催事準備でキャッシュが先に大量に出ていってしまうため、「ああ、これが世間でいうところの黒字倒産なのか」と、同氏の頭によぎったほどだった。そこを融資で乗り切り、全国規模で催事販売を行える体制を整えて増収・増益を重ねていった結果、2007年には当時の日経ベンチャー誌で日本の急成長ランキング15位にもなった。

 

法人市場も手中に! 法人向けデータ消去業務も開始

しかし、時代は容赦なく変化する。リーマンショックがあり、さらに新品パソコンの価格が下がり、中古パソコンの販売価格は5分の1となってしまった。中古のパソコンを大量に安定して安く仕入れられるところはどこかと考えた榊氏は、リース会社をリストアップした。「パソコンを企業にリースしているのであれば、商品はたくさんあるはず」と、ただそれだけの目論見で大手リース会社へ直談判しに行った。すると対応した社員は「リースから戻ってきたパソコンのデータを消去しなくてはならない。おたくのセキュリティが万全じゃなければ渡せないよ。大丈夫なの?」と聞いてきた。

「でもね、これも今となっては笑い話なんですが、私はセキュリティのことは何もわかっていなかったんですよ。それで『大丈夫です。データを画面にある〝ゴミ箱〟に入れて削除すればよいんでしょう?』なんて答えてしまったものだから大変で」

普通ならどうぞお引き取りくださいと怒られそうなものだが、そこは同氏の親しみやすいキャラクターで逆に相手先から教えを乞い、必要な知識と設備を全て整えていったという。それで、「全部できましたって言いに行くと、教えてくれた人が、本当に作ったのかと驚いて、回収の契約を取り付けることができました」。大手リース会社との取引が始まった途端、他の企業や業者からもどんどん回収できるようになった。

当初はリース会社と契約するために用意したデータ消去サービスであったが、これが結果的に他者との差別化となった。同社はさらに大波に乗り、業務拡大へと舵を切ったのだった。

 

Amazonが目標  地球規模の活業へ

中古パソコン販売から70億円企業への躍進について、「ニーズに合わせて業務を見直したことが勝算となりましたね。ビジネスは、時代にカメレオンにならないと、生き残れません」と振り返る。

そんな榊氏が今目指しているのは、「世界No.1の活業企業」だ。現在、同社は日本のみならず、アメリカ、フィリピン、タンザニア、香港、ドバイに拠点を構え海外の営業体制を整えていった。

「ブロードリンクを未来永続企業にして、静脈産業のAmazonを目指します。数字目標は、せめて1000億。そのくらいの規模じゃないと、地球環境を変えるなんてできませんからね」と、榊氏は笑った。

 

 

─ブロードリンクが持つ強みは何か

当社では、情報機器とオフィス不用品の回収、買取、運送、リユース・リサイクル・廃棄の流れがワンストップです。情報機器のデータ消去工場とオフィス什器の処理場まで持っている業者は他にはありません。一気通貫なので依頼する側もコストが安くできます。中間業者を介さないので、情報漏洩のリスクがありません。取引先に大手企業や官公庁が多いことも信頼性と安全性を図る上では強みです。

 

─なぜ中古パソコン以外のものも回収するようになったのか

パソコン以外を回収するようになったのは、今から3年ほど前です。パソコンを回収するときに「これも買い取って」「これも廃棄して」というニーズがあったので、処分場は不用品を回収したあとどうやってビジネスをしているのか勉強しました。すると、処分場でもリユースや資源素材の分解をしていることがわかりました。処分場があればパソコン以外の不用品も活業でき、循環型社会に貢献できます。ニーズに応えて社会貢献を考えた結果ですね。

 

─ブロードリンク入社で、できることは何か

当社は活動指針を10項目設けています。その中でも大切なのが「挑戦」「勇気」「行動」です。

多くの大企業は、失敗しない人が出世します。でも、失敗しないということは挑戦もしていないということです。失敗してもいいから勇気をもって挑戦して欲しいと思っています。やりたいことに挑戦できる環境がある会社です。

 

─どんな人材を望んでいるか

挑戦する人が集まらなければ、世界のAmazonやGoogleと肩を並べる企業を目指すことなんてできません。世界を相手に活躍したいという希望は、当社で実現できます。失敗を恐れないで行動できる人、挑戦できる人に会いたいと思っています。

 

●プロフィール

榊 彰一(さかき・しょういち)氏

1971年生まれ 大阪府出身 神戸大学卒

朝日生命保険相互会社法人営業担当部門を経て現在、

株式会社ブロードリンク代表取締役社長

一般社団法人 日本取締役協会 エマージングカンパニー委員会 研究会員

一般社団法人 日本青少年育成協会 理事

一般社団法人 関西経済同友会 会員

朝日生命保険相互会社 総代

大阪ロータリークラブ 会員

全国デジタル・オープン・ネットワーク事業協同組合 監事

関東ITソフトウェア健康保険組合 互選議員

経営者クラブ ラトゥール東京 副会長

 

●株式会社ブロードリンク

〈東京本社〉

〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-18 東京建物室町ビル8F

TEL 03-3516-8777(代表)  FAX 03-3516-8778

URL:http://www.broadlink.co.jp

年商:70億(2016年)

社員数:256名