渡辺:弊社が心がけているのは、できるだけわかりやすい言葉を使うことです。ITのスキルも大事だけれど、それ以上に大事なのはコミュニケーション能力です。エンジニアの世界にどっぷり浸かった人であればあるほど、専門用語を使いたがる。英語の横文字とか、3文字のアルファベットとか。
一同:あ~(苦笑)
渡辺:たくさん説明しないでも一つの単語で済むから、エンジニア同士の会話が楽なんです。でも、弊社がそれをやったらお客様の満足度が一気に下がるので、お客様の会社が使う言葉に置き換えて説明するようにしています。少しでも理解してもらうことで、少しずつIT慣れをして貰えたらと思いますね。
川田:確かに、私らITが苦手組は、どれだけ難しい言葉を使わずに説明されるかによって変わると思います。わからない言葉が続くと、質問をしようとも思わなくなる。気持ちが萎えて、理解しようとも思えなくなる。
渡辺:極論を言えば、ITのことを理解しなくてもいいんです。IT機器なんて目的を果たすための道具にすぎない。根本として、経営をするうえで会社がどうあるべきかを考えていくことが肝心です。そのうえで、手段としてITの活用が位置づけられるワケですから。
竹安:とはいっても、このご時世、一般論として企業経営にITを適切に導入して行かないと生産性があがらず、競争社会に生き残っていけないと思いますね。
小峠:そうかな。ITなんかわからなくても経営に何の支障もないところは多いですよね。
川田:確かに。製造業や運輸業、建設業などB to Bの中小企業では、自社のHPを一個作ってさえおけば、それでOKみたいな世界ですよね。90年代に作ったような古いHPがまだまだ現役というところが多い。
小澤:それがダメなんですよ。古いHPをそのまま公開するくらいならば、HP自体がない方が良いとさえ思う。なぜなら、「弊社はWEBをおざなりにしていますよ」というネガティブキャンペーンをしているようなものですから。B to Bで関係ないといっても、そういう見方をする人は増えてきています。それに、優秀な人材が欲しくても、視野の広い優秀な人間はHPを見て、企業の感覚にゲンナリすると思う。
竹安:就職してくれる人を募る上で、どんな人がどんな風に働いているかを見せることは重要です。誰にどう思われたいかを意識したHPを作り、現状に満足せず変化させて行くことがこれからは必要だと思います。
―では、古いHPはない方がマシ?
山名:FacebookやLINEみたいに「みんなやっているからやらざるを得ない」という環境になれば、小規模事業者でもIT活用が進むのかもしれないですね。例えば「このシステムを使わないと取引できません」って商流になれば、導入せざるを得ないのかなって。
渡辺:先ほど山名さんも話されていましたが、IT導入の効果やメリットがわからないから活用が進まないのだと思います。弊社の存在意義は、わからないことをわかるにさせてあげることだと思っています。そうした文脈上で、IT活用を必要とする方達が、何でも相談できる「IT業界のドラえもん」になりたい!
小澤:お、おう。……でも、とりあえずこの人に聞けば何でもわかるって、コーディネーター的な窓口が明確になると良いんですよね。実は、先ほどお話しした何度やってもメールの受信設定ができなかった企業は、結局ドラえもんならぬティースリーさんに依頼をして、たった5分で設定を完了したんです。やっぱり、時間を有効に使うためにも、プロの手は借りた方が良い。
渡辺:社内にIT専門者を置くことは難しいでしょうから、外注をうまく活用して欲しいですね。
竹安:中小企業には既に、クチコミなどお客様を引っ張ってくる入口があると思います。今あるものを変えようとするのではなく、入口をもう一個増やす感覚でITを活用すると良いのではないでしょうか。一言にサービスと言っても、常にトレンドに合わせて変えるフロントのサービスと、本質的なサービスや自社らしさを出すバックのサービスがあると思います。フロントのサービスはトライアンドエラーでどんどん試してみると良いです。「お試しIT」の感覚で気軽に試して、IT活用の効果を実感できると良いですね。
―上手く纏めて頂き、有難うございました。
***
小峠: ?…
……
………って、
小峠:え、終わりですか? 私、殆ど発言していない!
川田:私もですよ!
―す、すみません。IT推進派と苦手組との白熱のバトルを、という設定に無理がありました。インタビュアー加藤の設定ミスです。お詫びと言ってはなんですが、紙幅が尽きるまで、PRをどうぞ……。
小峠:……なんか納得がいかないけど、……じゃあ、アロマリラクゼーションサロンrapportでは、身体の内側から綺麗になる腸の『美活』を推進しています!『薬膳スムージー』のレッスンなども開いています。ぜひ来てください!
HPはこちらです→http://rapport-ebisu.jp/
◉ご参加いただいた皆さん(順不同)
渡辺一城氏 MSP事業部 部長
〈ティースリー株式会社〉
〒113-0034 東京都文京区湯島2-23-8
ルーフ御茶ノ水ヒルズ10B
http://t-tthree.com/
竹安栄始郎氏
クリエイティブディレクター/ブランディングディレクター
〈株式会社リアルエイジ〉
〒130-0026 東京都墨田区両国4-32-13 3F
http://www.real-age.co.jp/
山名芳雄氏 代表取締役
〈ライフフォース株式会社〉
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-8-3
町原ビル5F
TOP小峠亜弥氏 アロマセラピスト・国際中医薬膳管理士 〈アロマリラクゼーションサロンrapport〉 〒150-0013 東京都渋谷区恵比1-22-8 エビスファーストプレイス1001号 http://www.rapport-ebisu.jp/ 小澤みゆき氏 代表取締役 〈有限会社フラワーガーデン〉 〒150-0011 東京都渋谷区東2-9-6 エスコートノヴェル広尾110 http://f-garden.com/ 川田貴也氏 専務取締役 〈ヤマヤ家具株式会社〉 〒114-0014 東京都北区田端1-12-7 http://www.yamayakagu.com/