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仕事を創る町工場のホームページ活用法

第1部:ものづくりから仕事づくりへ

◆文:宮本栄治

 

宮本 ものづくり革新ナビ

日本のものづくりはいつから儲からなくなったのでしょうか?「技術力はあるのに儲からなくなった・・・」「QCDには自信があるけど生産が増えない」・・・もしこうしたことが当てはまるなら、あなたの会社は「待ち工場」になっているかもしれません。確かに作れば売れる時代は注文を待っていても仕事が来ました。しかし、町工場の優先課題は「いかに良いものを作るか」から「いかに仕事を創るか」に変わっています。

 

 

少ない費用から始められるホームページ活用

仕事を創るためには営業することが大切なのは今も昔も一緒。自社製品を見てもらうには? 技術を説明する機会を作るには? どうしたら売れるのか? こういったことを皆さん日々考えていることと思います。
しかし、取引もない会社に飛び込み営業をしても上手くいくことは稀。そういった時代ではなくなりました。今日の営業には〝きっかけ〟が必要になっています。技術を必要とするエンジニアから問合せをいただくための導線、きっかけが必要なのです。一番有効的なツールは、魅力的なホームページの存在。ただのホームページでは効果はありません。ホームページが魅力的であれば、ほとんど費用をかけずにPRすることが可能なのです。低コストで集客を始めるには、最適な営業ツールということを、改めて認識していただければと思います。

 

ホームページ活用に取り組み成果を上げている町工場の事例を紹介しましょう。株式会社タマオームさんは、巻線抵抗器のメーカー。ホームページを上手く活用したことにより問合せが3倍に増えました。今日では、大手企業との取引が増えISO取得、海外展示会出展、新商品開発と、この時代には珍しい高成長を遂げています。

 

ただ、当初は不安と疑問を抱えていたとのこと。「インターネットは苦手だ」「製品が特殊で売り込み先が限られている」「今後日本市場は縮むばかりだ」「うちにはPRできるようなオンリーワン技術はない」「飛び込み営業ができなくなってきた」・・・たぶん、皆さんの胸中と一緒かと。タマオームさんにとってのきっかけ。

実は、インターネットで自社に関連した技術を探している人が何人いるのかを知ったことでした。無料ツールを使ってタマオームの主力製品であるホーロー抵抗器が1か月にgoogleで何回検索されているかを調べたことが始まりでした。
そう、ホームページ活用の第一歩は、どのくらいの見込み客が製品を探しているかを知ることから始まります。その次のステップは見込み客にホームページを見てもらうための工夫。そして、次にアクセス解析をしてホームページの課題を見つけ、随時修正していく。この順序を間違うと上手くいきません。

では、ホームページを活用して売れる仕組みを作るにはどうすればいいのか? 次回はもう少し詳しく見ていきましょう。

 

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●プロフィール
宮本栄治(みやもと えいじ)
㈱コスモブレインズ 取締役WEBディレクター

エンジニア向け製品情報誌月刊IPG、月刊EPDや一級建築士向け情報誌月刊CCIなどを発行する専門出版社の取締役WEBディレクター。2008年4月よりネット事業部を立ち上げgoogle,yahooを活用したリスティング広告を建築・製造業に提案、300社近くの企業のリスティング広告の実績がある。2010年8月にはGoogleプロフェッショナル認定の上級試験に合格。製造業専門のWEBマーケティングコンサルタント。

 

2010年から開始した製造業のためのWEB活用セミナーが好評。2011年、生産財の購入プロセス「TiiiCAモデル」を提唱。2011年「製造業のWebマーケティング」開始、現在、月間20,000アクセスを超えるの人気ブログにhttp://eijimiyamoto01.blogspot.com/

 

 

町工場・中小企業を応援する雑誌BigLife21 2013年12月号の記事より

町工場・中小企業を応援する雑誌BigLife21 2013年12月号の記事より