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CO2を排出せず、枯渇資源を利用せず、半永久的に使用できる極小水力発電装置

モーメントパワー発電装置

文:池田吉康(ふるさと農園・有限会社ヤマ吉)

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2014年5月号の千葉大学の倉阪教授の記事を読み、持続可能社会を作り上げて行く上で重要な取り組みと感じました。
私は、新しい事は気づいた人がやるしか無いとの思いと、人にも言われた事で、現在、高効率で低コストの極小水力発電に取り組んでいます。その取り組みをご紹介します。

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千葉大学 倉阪秀史教授 未来の沃野を拓け!ビジネスニューフロンティア 2 身近な再生可能エネルギー 小水力発電を活用せよ!

脱原発、脱化石燃料で世界と繋がる持続可能自然エネルギーの具体的提案

現在の社会情勢を見ると、世界の食糧問題や脱原発、化石燃料によるCO2の排出が多くなり環境破壊が大きな問題となっています。
私自身は、子育ても終わり、一国民として後の世を生きる人の為に、人生で成すべき事があるとの思いで、いま新しい取り組みをしています。「水の持つ無限の力の利用」です。

 

地球上の生命体の生存は全て水の循環によって成り立っています。今後、人類の使用するエネルギーも全て水の循環によって成り立ちます。この様な偉大で神秘的な力を発揮する水に、持続可能自然エネルギー普及の願いを込めてウォーターエンジェル(水は天使)と名づけました。地球環境を守る為に早急に解決しなければならない事は、持続可能自然エネルギーを得る試作装置を実用化させ普及させる事と信じています。

 

発電装置
装置名 モーメントパワー発電装置

特徴

従来にない驚くべき高効率の発電装置。シンプル、低コストで製造できる。大きなダムを作る必要が無い。小さな装置から大きな装置も製造できる。水をパイプライン給水する事で設置場所が広範囲になる。24時間安定した発電が可能。

装置の構造
空気中を落下する個の物体のエネルギーを連結させ合計重量を回転体の力点に掛けエネルギーを取り出す構造。

装置の動画
最初に作ったモーメントパワー発電装置

エコメッセ2013inちばに出展動画

 

石や砂等の様に比重が大きい物ほどエネルギーは大きく取り出せますが、持続可能であり自由に形を変る事が出来る比重1の水が一番安定して、扱い易く、第一の資源になります。

 

現在のような情報化社会を迎え、先進国を始め、発展途上国のエネルギー需要は日々増え続けています。このような状況に素早く対応し解決するには、大量に存在する資源を低コストで且つ手軽に利用できる発電装置を普及させる必要があると思います。

 

日本の年間電力消費量1兆5千億KWhをモーメントパワー発電装置で発電した場合

高さ(落差)4mで水量(毎秒)2.5Lの発電装置 1装置上下で2台 1.25×2=2.5Lの水が必要になります。 毎秒2.5Lの水を使って600Wの発電をします。 1装置1年では、0.6kwh×24×365日=5256kwhの発電量になります。 1兆5000億KWh÷5256kwh=285,388,127 モーメントパワー発電装置の必要数量は約2億8千6百万台です。

必要な水の量は 286.000,000台×0.0025m3=715.000m3 毎秒715.000m3の水量が必要になります。

この事は、高さが4mで毎秒715.000m3の水が確保できれば日本国の総電力消費量は供給できることになります。

この計算を基に、大きなダムの水量と落差で計算してみました。

1例、日本最大の水力発電、神流川発電所の場合 水量・・・・最大使用水量:510m3毎秒 落差・・・・最大有効落差:653メートル モーメントパワー発電装置に換算すると落差は 653m÷4m=163   落差 約163倍 従って、水量は510m3×163倍=83,139m3  毎秒83,139m3に相当します。 日本国の総電力消費量を供給する水量は、毎秒715.000m3の水です。 715.000m3÷83,139m3=8.6

神流川発電所規模の水量と落差があれば8.6個分で日本国の総電力消費量は自給できます。

日本で使用している年間総電力消費量1兆5千億KWhとは、地球上で電気を知らない人々14億人が使用すると仮定すると一人当たり年間1071kwhの電気量が使用できます。 1兆5千億KWh÷14億人=1071kwh年間 1071kwh÷365日=2.93kwh一日 2.93kwh÷24時間=0.122kwh時間 122w発電用のモーメントパワー発電装置14億台で使用可能になります。 水量が毎秒25Lの水で1.22kw発電装置であれば1億4千万台です。 1.22kw発電装置であれば、1億4千万台でこれから電気を必要とする人々にクリーンエネルギーが提供出来ます。

この発電装置の活用として、まずは小さい発電装置を作り、明かりを知らない人々に小さな明かりを提供することを考えています。

大きく発電するには諸条件が悪く困難な地域でも、小さく利用できる手軽な発電装置なら、設置しやすいでしょう。これからエネルギーを必要とする人々に、身近な水からエネルギーが取り出せることを、小さな光を使用することで知ってほしいのです。

苗木を植えて木を育て環境保全に取り組むことも社会的に意義のあることですが、それ以上にエネルギーをどうするのかという問題の方が、はるかに緊急性も高く、また環境破壊の度合いも大きい。環境破壊を抑制させる実践装置があるならば、いち早く自然エネルギーを使用する方向に変え、環境破壊を減少させていく必要があると考えます。

 

ちなみに。世界の電力消費量は。2010年の世界の電力消費量は、19兆7千億kWhです。神流川ダム28個分で世界の電力消費量は賄えることになります。小水量、低落差の発電装置を使用することで発電場所は限定されず大きなダムを作る事もなく、シンプル、低コスト発電装置は世界中で使用できます。 具体的数字で見ると、地球上(世界中)には有り余るエネルギー資源が存在することが分かります。

 

この発電装置は、CO2を排出する事は無く、資源の枯渇する心配もなく、半永久的に使用できます。発電した電力を使用して圧縮空気や水素を製造すれば、あらゆる動力源も製造可能となります。現在までの取り組みは、全て市販品の改良をして自己資金で開発に取り組んできました。

今後、社会利益に繋がるように、より多くの人が認知し、より多くの人に検証して頂き、より良き改良、より良き改善、より良き使用方法に繋げたいと思います。以上、取り組みと、考え方を紹介させて頂きました。

なにか参考になるご意見がありましたら宜しくお願い致します。

 

●もしよろしければ、私の書いた電子書籍『水は最高のビッグ・エネルギー源だ』(kindle 購入価格419円)を読んでみてください。より詳しい内容を書いています。

 

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