オビ 企業物語1 (2)

 SFW(創生フューエルウォーター)特集

【chapter3】SFWを使った航海実験、軽油40%以上削減成功!船舶へのSFW導入の意義

◆取材:綿抜幹夫

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創生ワールド株式会社 深井総研株式会社 (9)

(写真左から)試験航海に使われた船。今現在もSFWを用いて航海を続ける・船に積み込んだ創生水・船上での、軽油と創生水を混合する装置・実験プロジェクトのスタッフ、右端が深井氏

 

7月 |July|Record|

■マレーシアでの試験航海

2015年7月、マレーシアのパハン州クアンタンにて、SFWを混合した軽油で船舶を航行させる実験が行われ、24時間の試験航海を無事に終えた上に、40%の軽油燃費削減というデータが得られた。

この試験航海には、日本から商社マンの安田秀雄氏と、ビジネスパートナーのマレーシア人、ラオ・ユンヒン氏が同乗。安田氏は、約40年に渡って、マレーシアやタイなどで多くの国家プロジェクトに関わってきた人物だ。

長野県上田市の創生ワールド社で燃焼実験を目の当たりにし、SFWに大きな可能性を感じた同氏の呼び掛けにいち早く興味を示したのが、長年のビジネスパートナーであるラオ氏だった。

ラオ氏は安田氏とともに創生ワールド社を訪れ実験に立ち会い、その場でマレーシアの漁船への導入を決定。だめ押しとして、クアンタンでの試験航海が行われたという経緯だ。この漁船は現在もSFWを用いて通常通りの航海を続けているが、これまでトラブルは報告されていない。

 

 

■SFW導入後の稼働状況

船舶の航行に使うメインエンジンでは、網を下ろしてからの約30分間は軽油のみで運航、このときエンジン回転は2000rpmだ。その後SFWモードに切り替え、5時間ほど1700〜1800rpmで引網運航を行う。これを繰り返しながら5日間漁を行っている。

現在、24時間のうち22時間をSFWモードで運航しており、これまでトラブルは報告されていない。網を上げ下げする際に使うサブエンジンでは常にSFWモードを使用し、こちらもこれまでのところ問題なく稼働している。

SFWでの燃料コスト削減によって、漁業従事者の過酷な労働環境改善にも期待がかかる。

 

 

■タイの石油開発公社にも導入が決定

2016年2月にタイの石油開発公社でもSFWシステムの本格導入が決定。創生ワールド社との間で、SFWユニットを発電機に取り付け、各事業所での実証を行う契約が締結された。実証テストが済み次第、年内を目標にバンコクにSFWステーションが設置される予定だ。

 

 

9月 |September|Record|

■国内での公開実験

9月下旬、船舶・電力関連の技術者が創生ワールド社を訪問。本特集内にコメントを寄せている知久良廣氏のほか、国内有数の船舶会社、電力会社から集まった技術者に向けて、SFWがディーゼルエンジンに引き込まれて燃焼し、燃費削減をもたらす様子が公開された。

 

 

10月 |October|Record|

■コンピュータ制御のターボエンジンでの実験

10月初旬、創生ワールド社にて、最新式のターボエンジンを用いた燃焼実験が行われた。この実験は、エンジンに引き込むSFWの量はすべてコンピュータで制御され、人の手による調整はできない環境下で実施された。

異物が混入すれば、自動的にエンジンは停止してしまう仕組みだが、SFWは軽油に均質に混ざり、40〜60%とマレーシア以上の燃費削減に成功。

 

加えて、エンジンからの戻り油もそのまますべて再利用し、同様の削減率が得られた。均質に混ざった戻り油は、戻ってきて間もない段階では乳白化している。1カ月が経過しても分離せず、乳白化の度合いが弱まり、透明感が出てくる。

今後、1カ月保管した戻り油をそのまま燃料として燃やす実験を行い、燃焼効率に変化がないことが実証されれば、大型の発電設備や大型船への導入に追い風となる。

 

 

■フィリピンの大型タンカーに導入

16年1月早々には、フィリピンでディーゼルエンジン2基、発電機2基を搭載する大型フェリーにSFWシステムが導入される。

創生ワールド株式会社 深井総研株式会社 (1)

 

11月 |November|Record|

■ガソリン車でのエンジン始動テスト

11月初旬、創生ワールド社にて、社用車を利用してSFWとガソリンの融和燃料を使用したエンジン始動テストが行われた。

これまでは、主に船舶での利用を想定し、ディーゼルエンジンに軽油やA重油とSFWを融和させ引き込む実験を繰り返してきたが、今回は自動車のガソリンエンジンにガソリンとSFWの融和燃料を引き込む実験だ。

 

実験では、車載速度計を見ながらアクセルを120kmで固定。このとき回転数は3200rpmほどだが、エンジンは安定した状態を保ちながら、SFWの融和燃料を問題なく引き込んだ。事前調整の段階では、1対1の比率でもガソリン同様の運転が確認されたという。

 

 

■ロータリーエンジンでも一般道路を走行

11月半ばには、一般的なレシプロエンジンを積んだトヨタ車のほか、ロータリーエンジンを搭載したマツダのRX‐8でもSFWを混入して一般道路を走行、ガソリンの50%削減に成功した。

自動車でSFWを利用するためには、ガソリンタンクにつながるポンプにホースを取り付ければ良く、この改造は自動車修理店はもちろん、自分でも行えるレベルの簡単なものだ。SFW自体は、アルミパックで配送される仕組みを整えるという。早期実用化に期待がかかる。

創生ワールド株式会社 深井総研株式会社 (2)

 

■研究機関による分析報告書

11月末、株式会社信濃公害研究所によって、軽油とSFWの混ざった戻り油に含まれる水分の割合を測ることで、SFWそのものも燃焼していることを裏付ける分析結果が報告された。戻り油の中には、ほとんど水分は含まれていなかった。(次に続く 【chapter4】世界のエネルギー情勢

 

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深井利春(ふかい・としはる)氏 代表取締役社長

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