株式会社WAOCON 代表取締役大川達弘氏

 

株式会社WAOCONの仕事内容は集客・マーケティング・PR・イベントからWEB・システム制作・DTP・販促品、更にスチール・動画撮影、店舗売上支援と実に多岐にわたっている。

「お客様が何を求めているのか、それに対しての最善の提案をしていった結果、こういうカタチになっていきました。お客様の信頼と期待に応えることが私たちの使命です」と話す、同社代表取締役大川達弘氏から同社の目指す先について伺った。

 

フリーランスのクリエイター集団

差し出された何枚もの名刺の中に、色とりどりの具材が並んだ海鮮丼の写真がプリントされたものがあった。「テイクアウト専門の海鮮丼のチェーン、丼丸の経営のお手伝いもさせていただいています」と大川代表は話す。

現在、全国に約420店舗をフランチャイズ展開している丼丸だが、大川代表自身は元々飲食店経営を専門としてきたわけではない。

 

「リクルートから丼丸の本部である株式会社ササフネを紹介されたのがきっかけです。飲食店経営に携わるのは初めてでしたが、私が当初頼まれたのはwebサイトの制作でした。そこからフランチャイズ店舗を拡大することや社内のインフラ、特にアナログ・手作業でやっていた事務作業などを、ITシステムを構築してシステマタイズさせていくことへ展開して行きました。」

 

大川代表はこの事業のために新しく株式会社丼丸(現:株式会社ニホンバシ)を立ち上げ、こちらでも代表取締役として職務に当たっている。

「そういう顧客からの依頼に即した仕組みを作るのが、私の仕事です。」と大川代表は言う。

 

「例えばシステムを制作して欲しいという依頼が来れば、システム専門のスタッフを集めて対応する。弊社のコアスタッフの数は5名だけですが、クライアントからの要望に合わせて10年ほど前からチームを組んでいるフリーランスのスタッフから最適のメンバーを招集して対応できる。それが弊社の強みです。」

 

それでは同様の業務を行っている他社と大きな違いはどこにあるのだろうか?

「全て内製できるのが最大のポイントです。

外部に仕事を依頼していると、完成が遅くなってしまうし、外部の意見が入ることで当初予定されていたものと違うものになってしまうかもしれない。全て内製することでそういった問題を除外し、トータルでデザインした『仕組み全体』で提案することができる」

 

例えばインフルエンサーを利用するのか、メディアや動画PRを活用するのか、ウェブから広告ページを引っ張ってくるのか。

こういう多様なマーケティング・宣伝方法の中から、何が一番クライアントの要望に合致するのか、何がクライアントの魅力を最大限に引き出すことができるのか。株式会社WAOCONに依頼すれば、そういった問題を仕組み全体から解決する方法を示してくれるというのだ。

「弊社のコンセプトは『思わず「ワオ!」と唸る提案を』。一見、今のトレンドからは外れた古い方法かもしれないけれども、そのクライアントにとっては最適な方法、というものもある。そういった新旧あらゆる方法を分析し、仕組み全体から組み立てて提案ができる会社というのは他にはないと思います」

 

「ツールはツールでしかない」

「ツールはツールでしかない。それをどう使っていくかは人が考えなければなりません」

様々なメディアやシステムを駆使してクライアントに提案を行っている大川代表だが、そのような業態に考えが至ったきっかけはどこにあったのだろうか。

 

「私は1981年に千葉県の銚子市で生まれました。大学は千葉大学に進みましたが、その際に高校の先生から『法学部に入ればツブしがきく』と言われたので、法政経学部に入った。しかし、興味がわいて熱心に学んだのは法学ではなく経済学のほうだったのですが(笑)」

 

卒業後、一年ほど実家で過ごした後、上京。SBIホールディングスの北尾吉孝氏が経営していたインフォトレーダーという会社に就職する。

「北尾さんに憧れて入社しました。インフォトレーダーでは洋書やデータベースなどを大学教授に販売する仕事をしていた。各大学の研究室をノックして、飛び込み営業をする毎日。1冊10万円もする学術書籍の営業をしていたのですが『誰が売ろうが本は本』ということが頭にあって、それがつまらなくなってきた。それで自分から提案できるコンサルティングの仕事がしたいという気持ちが湧いてきた」

 

そこで大川代表はフィナンシャルプランナー(FP)2級の資格を取得してソニー生命保険株式会社に入社、念願のコンサルティング営業を始める。

営業に従事しながらも勉強を続けた大川代表はFP1級とCFPの2つの資格を取得してソニー生命を退社、保険業界の師匠からの紹介でイーエフピー株式会社へと移った。

 

「そこでやっていたのは、自分の前職だった保険営業などの営業職の方にセミナー営業ツールを提供したり、営業コンサルティングを行う業務。

本でも保険でも、同じモノを販売しているのに、売れる人と売れない人がいる。その違いは何なのだろう、と考えたときにマーケティングやブランディングといった顧客を創造する方法に着目したのです」

 

そこで3年ほどの勤務した後、2012年から個人事業主として登録し、美容コンサルティングの会社や美容サロンの広告担当などをしながら、現在の様にクライアントのニーズに対応できるスタイルでの営業を行うようになる。

 

「お客様が欲しがったから、偶々出会ったお客様がそう望んだから。その時々でそういった要望に応えていくうちに人脈が広がってきたので、改めて今年2月に株式会社WAOCONとして発足しました」

 

人は、人を信頼してモノを買う

現在、クライアントは全て紹介で繋がり、広がっているという大川代表。

「紹介は人と人との繋がりです。その繋がりの中に一つでも信頼に値しないようなことがあってはならない。そうすると間に立った人の顔を潰してしまうことになりますから」と大川代表は言う。

 

「『何かを得られる人間だ』と自分のことを思っていただけているからこそ、紹介をしてもらえると考えています。保険の営業をしていた時代も、『商品の良し悪しではなく、あなただから入る』と言ってもらえました。

人はモノを買う決断をするときに、モノの価値よりそれを扱う人の価値を重視する」

 

ホームページを作る会社は他にいくらでもあるし、利益を上げる方法を提案する会社もたくさんある。ホームページを私たちより安く作る会社もあるし、今ではタダで作る会社だってある。

しかし何故大川代表を選んでもらえているのか。

 

「勿論、トータルで提案しているという弊社ならではの強みもあると思いますが、何より自分たちを選んでいただけたということを誇りに思って、その期待に応えるために全力で仕事に当たっているからだと考えています」

 

だからいい意味で試されている、とも考えているという。

「WAOCONならやってくれるだろう、と期待されているのはプレッシャーです。だからアンテナを張り巡らして、生まれては消えていく様々なメディアに注意し、それが最も効果的に活用できる方法を常に考えています。

これいいな、と思えるモノはWAOCONに取り入れてドンドン大きくしていきたい。それがクライアントに応えることにもなりますから」

メディアやシステムを持つと、事業を短期で拡大しやすい。ですからやれるものをいつも探しています、と話す大川代表。

 

顧客の要望に応えることを第一に考え、フレキシブルに動けるように備えている大川代表の姿は、これからのビジネスの一つのロールモデルにもなる。

 

 

大川達弘……1981年、千葉県生まれ。

千葉大学法政経学部を卒業後、インフォトレーダー株式会社に入社。

その後、ソニー生命保険株式会社での営業職、イーエフピー株式会社でゼネラルマネージャー、DAIBO株式会社にて広告担当などを経て2018年2月より株式会社WAOCON代表取締役。

他にも株式会社丼丸(現:株式会社ニホンバシ)代表取締役等。

 

 

株式会社WAOCON

〒150-0043 東京都渋谷区神南1-20-7川原ビル6F

TEL:03-4405-3988

URL:waocon.com