実践型就活&キャリアデザインゼミナール
ReaL代表 西村武士氏

多くの大学生にとって、就活には「辛い」「焦り」というイメージがつきまとう。

早い内定は、学生たちにとって勝ち組へのシフトであり、辛い戦いを終える「ゴール」なのだ。

 

しかし、実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL代表の西村武士氏は、「内定とはスタートにすぎない」と定義する。

同氏が主宰するReaLでは、内定を取るためだけのテクニカルな指導を行う就活塾とは一線を画し、内定のその先にあるキャリアデザインを構築し、成功の基盤を作ることを目的としている。
「社会で大成できる人材を育てる」というReaL代表西村氏の、本当の願いとは何か。自身の体験から構築した独自の就活プログラムと、学生たちへ贈る西村氏の「熱い」思いを聞いた。

 

実践重視にこだわる就活ゼミ

実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLは西村氏が主宰する就活ゼミだ。これまでのゼミ生は1030人(2017年10月現在)。ゼミ生の多くは納得する進路を実現し、その進路先で活躍しているという。

卒業していったゼミ生の特徴について西村氏は「ITコンサル企業で社長賞、大手証券会社の新人賞、はたまた入社3年目でテレビ特集を組まれるようなブライダルスタイリストとして活躍し、おおよそ3年以内で成功しています」と説明する。

 

なぜ、入社3年という短い中で、ReaLのゼミ生は成功していくのか。その理由について、3年の間に成果、実績を残し、キャリアデザインを自身の概念にさらに構築させるという西村氏の考えがある。
入社して早い段階で結果を出すためのプログラムを行うReaLのポイントは「実践型」だ。入社直後から同期と差をつけるための「ヒューマンスキル」を、ReaLの全てのコンテンツのなかで養う。

「知識は学校で身につけることができますが、経験と教養はReaLで身につけて欲しいんです」とし、「社会で活躍できる」人を輩出することを目的とする、新しい形の就活ゼミだ。その実績は、内定取得98%の成果をあげ、13年間で1030名以上が成果をあげる社会人として同ゼミを卒業している。

 

実践型のコンテンツを通じて成果をだす「面白さ」

ReaLに参加する学生たち。

西村氏は「社会で活躍できる人」の要素として、ヒューマンスキルの高さをあげる。そのスキルを身につけるための同ゼミのルールが「ナインフィロソフィー」だ。

「本気でアツく」「有言実行」「楽しむ努力」「時間を守る」「リーダーシップ」「ホスピタリティマインド」「継続なくして成長なし」「自分からあいさつ」「チームワーク」。

 

中でも重要視しているのが、「本気でアツく」「有言実行」「時間を守る」の3点。これらが本気でできていれば、自ずと他の6点が身についてくるという。そこに各学生が自発的に気づけるような仕組みを用意しているのがReaLの特長だ。

 

例えば学生がReaLのコンテンツに遅れてきたとする。学生の言い訳が「電車遅延」だとした場合、学生達は自発的にディベートを行い、何がいけないのか、どういった弊害があるのか、お互いに深く考え合う時間を設けるとのこと。時間を守らなければならない理由は何故なのか、その根本から考えることで学生が社会に出るにあたって必要な心構えを身につけさせることが目的なのだという。

 

もう一つ、ReaLが大切にしている要素がある。一人ひとりの学生が自ら設定した成果にこだわることの意義、結果にこだわることの大切さを農業や漁業の体験プログラムを通じて教えているのだ。

 

例えば、農業体験では、実際に岩手県の農家に赴き早朝5時にキャベツの収穫を体験させる。そのうえ自らが収穫した野菜を学生の手で東京にて販売する、という経験を積ませる。当然のことながら、自給自足が未経験である学生にとって大きな苦労が伴う。

しかし、自分でたてた目標にこだわることを通してミッションを達成できた暁には、各学生はお金で買えない「経験値」「成功体験」を得ることができる。

 

「一人ひとりに成果にこだわることの大切さに気付いてもらいたいんです。小さな成功体験を積んでいくことの延長線上に、自信が持てるようになり、社会の荒波の中でもしっかりと活躍できる人材に育つと考えています。継続なくして成長なし、ですね」
西村氏を慕ってやってきたかつてのReaL卒業生は「あの成果への執念を学ばせてもらったことのありがたさは、後からわかるんです。企業の在り方や生きていくことの本質です。本当に、このゼミで活動できてよかったと思っています」と振り返っていた。

 

おせっかいの気持ちが全て。その原動力は「人気者になりたい」

ReaLの授業風景

徹底した実践型のプログラムを展開する西村氏は、元来の「おせっかいやき」だと自らを分析する。そのルーツは、小学校時代にあるようだ。
名門成蹊学園。安倍首相を始め多くの財界人を輩出してきたその小学校に合格入学した同氏は、ある日母親から「補欠入学」であったことを聞かされる。

それは、同氏にとって劣等感となったが、バネにもなった。「頭が良くて、スポーツもできる奴だけがモテるという、そのロジックを崩してみよう」と、小学生の頃から人気者になるにはどうすればいいかを考え、中学校では1年生にして生徒会入りを果たす。

 

「小学校の時は監督というあだ名でした。中学の生徒会は先生から〝やってみなさい〟と言われました」。1年目は事務方に徹していた西村氏だったが、2年目から「どうせやるならトップに立ちたい」と考えた。

ミッションは、それまでの生徒会長像を変えること。先生に迎合していた生徒会長ではなく、徹底して生徒側に立つというスタンスを貫いた。こうして弱者を助け導く「おせっかい」という人間像が構築された西村氏は、いよいよ大学へと進む。そして最初の試練を迎えるのだった。

 

納得いく進路は自分でつかむべし

小中高一貫の成蹊学園から成蹊大学へ。敷かれたレールを順当に進むはずだった西村氏は、就職活動で大失敗をする。企業説明会に行くと言っては大好物のラーメンを食べ歩き、気がつくと就活は終盤。150社を受けて、たった1社だけ受かったのが東京地場の某大手ディーラーの営業職だった。
入社してみると、自分が思い描いていた社会人生活とは大きく様相が異なっていた。自分が頑張りたいと思った場所は、本当にここだったのだろうか。もっと違う選択肢があるのではという後悔が、同氏の中に生まれていた。
しかし、ここで同氏は持ち前の「やり抜く力」を奮い立たせた。「自分で決めて入社したのだ。やり切ってから次のステージへ向かおう」と奮起し、懸命にお客様を回り、2年間でトップセールスの座を勝ち取ったのだ。
結果的に、トップセールスとなり得る「人の繋がりの大切さ」や、「本気で人と向き合うことの大切さ」を教えてくれたのが、最初に出会った上司であった。振り返ると、新卒時期は無駄ではなく、後悔は経験を得るために必要なものであったのだ。この学びが、現在のReaLのフィロソフィーに活かされることとなる。

 

次の転職先、大手人材紹介事業会社では、キャリアコンサルタントとして。続く某コンサルティングファームでは採用マネージャ―として、キャリアを歩んだ西村氏。人材エージェントを通さなくても人材が集結する採用ブランドを育ててきた。

経営側の視点で人事や採用の仕事をするにつれ、テクニカルスキルで採用した人材よりもヒューマンスキル、つまり、人としての「志」に重きを置いて採用した人材が、長期的に企業内でのパフォーマンスを上げていくということに気づいた。学生時代に重視して身につけるべきスキルは、ヒューマンスキルではないかという考えに思い至る。学生たちへの「おせっかい」が、同氏の心に強く現れ始めていた。

 

納得のいく就活は人生の成功を掴む

そんな時、ひとりの学生が西村氏を訪ねてやってきた。成蹊学園の後輩の彼は、大学のキャリアセンターからの情報のみでは企業の表層的な情報しか入手できない傾向があり、キャリアのスペシャリストである西村氏に助言を求めたのだ。聞けば、多くの学生がこの問題に煩悶しているという。
西村氏は相談しに来た学生と共に、社会に出ることを不安視する学生の悩みを解消するべく、即席で就職相談会を行うことにした。これが、ReaLの前身「就活サークルPassion」となる。受講した学生達からの声が大変好評で、「ぜひ継続した取り組みにしてほしい」と言われたのだという。

 

このプログラムで問いかけたのは「なぜ働くのか」。面接の方法などテクニカルな部分よりも、社会人としての意識の持ち方を重要視したのだ。
このPassionの活動が評判となり、ゼミの参加人数はあれよあれよという間に8年目に189名と膨れ上がった。これでは片手間で教えるというのも限界、と思い立ち、西村氏は名称を「ReaL」に変更し、自らもコンサルティングファームを辞して人事採用・人材育成コンサルタントとして独立。

「お金を払ってReaLに来ている教え子たちは本気です。私も、彼らに本気でぶつかっています。納得のいく就活をして人生の成功を掴んで欲しいです」。

 

「学生時代はたくさんの人と繋がり、人間関係の基礎を作って欲しい」と西村氏は助言する。多くの人と出会い、様々な価値観と出会うことは学びとなる。この学びがヒューマンスキルの基礎となるのだ。また、同氏は、大学生を「プレ社会人」と考えているという。

学生時代は、社会で成功するための大切な助走期間であり、準備期間。未来を見据え、後悔しない学生時代を送って欲しいと願う。

「私がReaLでやっていることは、世直しだと思っています」と西村氏はいう。大学で学ぶ知識と、ReaLで身につける行きる力が融合し、幅広い人間形成になる。
「学生同士だけではなく、自分も一緒に成長していきたいですね」。おせっかい西村氏の「世直し」が、日本の若者と未来を変えていく。

 

【プロフィール】
西村武士(にしむら・たけし)氏…1977年10月3日生まれ、東京都渋谷区出身。40歳。成蹊大学法学部法律学科卒業後、大手ディーラーに入社。2002年、大手人材紹介企業にて人材紹介事業キャリアコンサルタントとして個人顧客の転職支援に一貫して従事。2007年1月、某コンサルティングファームに採用担当として入社。他方「就活サークルPassion」を主宰。2012年4月よりフリーランスとして独立。実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLを主宰するとともに、人事採用・人材育成コンサルタントとして日本全国の企業様のコンサルティングに従事。各企業様から、学生のリアルをスピードで知ることができる、という講評を獲得している。

実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL
https://real-future9.com